不動産という風に乗ってやってきた
昭和十九年、高知県生まれ。地元の高校を卒業後、県庁、弁護士事務所、設計事務所勤務を経て二十八歳で独立。四十七年に福岡市内で、宝石などの輸入を行なう「五大物産」を設立する。以降、福岡を中心に分譲住宅など不動産の造成、販売を手がけ、波に乗る。五十八年には不動産開発業の「五大」を発足させ、東京・平河町に事務所をかまえている。いってみれば、地方から不動産という風に乗ってやってきた荒っぽい仕事師というところ。その風を後押ししたのが、政治家の面々。そして、バブルを迎え、バブルが終わり、倒産した。「ぼくは、カネを追いかけて仕事をしたわけじゃあないからね。ロマンというか、ぼくは絵を描くのが好きなんですよ。宅地造成などの土地開発は、福岡の設計事務所時代からやっていたし、独立しても、分譲マンションや宅地分譲もやりましたよ。でも、そういう小さなことでは満足がいかなかった。もっと大きなことをやりたいと思っていた。ただ、当たり前ですが、大きいことをやるには資金がいる。十二、二一年前からかなぁ、カネの目処がついてきたのは。ノンバンクを中心に金融機関が、土地開発にどんどん資金をまわすようになってきた。ぼく流にいえば、絵である土地開発に関する計画さえあれば、カネは金融機関から集まる時代になったわけですよ。